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石にまつわる伝説

～つんぼ石～（愛知）
名古屋城築城のとき、とある大名に運んでいた石が山から落ちたが拾うのが面倒なので村人に口止めをし、
その場をしのいだ。村人は役人に石のことを尋ねられてもつんぼのふりをして何も話さなかったことからこの名がついたという言い伝えがある。

～弁慶石～（京都）
弁慶がとても大事にしていた石。
弁慶の死後、奥州にあったこの石は「三条京極に行きたい！」
と喋り人々を驚かせたという。今は三条京極にある。

他にも弁慶にまつわる石の話はけっこうあり、弁慶がお手玉に使ったという石（かなり大きい！）や弁慶が座った、切った、投げたなどの伝承が残る８つの岩が全国各地にある。

また、その弁慶ですら恐怖のあまりに７度後戻りしたという大岩が、茨城県つくば市にある。
どのくらい大きいかというと・・・（右イラスト参照→）


～殺生石～（栃木）
平安時代後期の天皇鳥羽上皇に仕えた絶世の美女・玉藻前が妖怪であることが知られ、命を追われた際に
巨大な毒岩となって近づく者の命を奪った。
今は観光名所となっているが、未だにガスが噴出しており、立ち入りが規制される場合もある。

～天岩戸～
太陽神・天照大神（アマテラスオオカミ）が隠れてしまったとされる岩。
天岩戸は神話の中の岩なので、明確な場所があるわけではないが、起源を主張する地域や関連する場所がいくつかある。

～堅破山・太刀割石～（筑波）
1080年源義家が黒前神社に戦勝祈願した際、夢に現れた神に授けられた太刀で真っ二つにした大岩。
「太刀割石」と名づけたのは水戸光圀公。

～鹿島神宮・要石～（鹿島市）
地震を起こす大鯰の頭を押さえる石。地中深く埋まっており、地上にでているのはほんの一角。
ほかにも、宮城・鹿島神社、千葉・香取神宮にも要石がある。

～大甕倭文神社・宿魂石～（日立市）
天津甕星（星の神）の魂を封じた石。「宿魂石」は一つの石ではなく岩山全体のことをいう。

～国府台公園・夜泣き石～（千葉）
里見家と北条家の戦いで戦場となった国府台。
里見広次の末姫が戦死した父の弔いに来て、あまりの悲惨さに石に泣き伏し、
父の名を呼び続け果てたと言われている。

～小夜の中山・夜泣き石～（静岡）
殺された妊婦が自分の赤子の代わりに石に魂を移して泣き続け、子供を発見してもらったとされる石。
こちらの夜泣き石は、国道1号線、小夜の中山トンネル手前と久延寺境内に2箇所にある。
夜泣石は他にも長野、京都、大阪、兵庫など各地にある。
泣き声のする石だけではなく、子供の夜泣きを治したという伝承の残る夜泣き石もある。